2018-07/15 【report】JBCF石川ロードレース ユースステージ

レースレポート

パレード+13km×4  61km

結果…1位

上り区間と流れるようなアップダウンと、下りのコース。気温が非常に高かったので暑さ対策にも気を配った。
前日から意識的に水分を補給し、熱中症にならないようにした。また、最近はエアコンをつけて寝ている。喉の為にエアコンをつけない選手も多いが、選手の回復に一番重要なのは“睡眠時間”と“睡眠時の室内温度”らしく、暑い状態や寒い状態での睡眠では回復量が下がるようだ。特にここ最近は非常に気温が高いのでので試してみているが、良い効果が得られているように感じる。

作戦はスタート後すぐに有力候補を含む逃げを作りゴールまで人数を削りながら行く事。
2~4人の少数になった場合は残り6km地点の500m程の上りでアタックして長い下りを全力でプッシュし独走ゴールというプラン。
集団で脚を貯めるプランは存在しない。

レース当日。レース用とは別のボトルを作り、水分補給を欠かさないようにする。水もかなりの頻度で被り、暑いのでアップは少なめ。最後尾でパレードスタート。開始してすぐ先頭に位置してレーススタート

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【写真右が自分。スタート前の位置取りには命をかけて15分前から並ぶのに、始まったら貪欲に前にいかないのか。先頭はガラガラだ】


スタートアタックがかかり津田選手(三好高校)、中村選手(学法石川)、湯浅選手(autobahn Gotemba)、岩瀬選手(リオモベルマーレ)とチェックしていた選手が乗っているのが確認出来たので自分もジョイン。
多少先行するが決定打にはならない。その中から津田選手と抜け出し二人逃げを開始。
良い強調体制が組めたが流石に集団の有力選手が追ってきて差は思ったように開かない。
しかし集団の脚を削る事ができ、2周目前に追い付いてきたメイン集団はこの時点で10人以下だった。この人数になるとあまり牽かない選手が出てくるが気にしない。しかし集団の足並みが揃わないのもあり、速いペースを作ろうとする津田選手の動きに同調し、下りと平坦をメインにペースを上げていく。

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【序盤に形成された逃げ集団。というよりメイン集団 photy:sei ruote e fotografie】


そのまま2周目最後の上りに入ると津田選手がペースアップ。反応できたのは自分と岩瀬選手で3人の逃げになる。ペースアップに協調でき1分差をすぐつけることが出来た。

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【ハイペースで進んだ photy:sei ruote e fotografie】


3周目前の上りで少し牽制気味になる。お互いの脚を確認していてタイミングを見計らって、アタックしようと思った瞬間に津田選手がアタック。考えていたのですぐに対応出来た。この後は自分と津田選手のアタック合戦になるがお互い遅れず最終周回へ。


津田選手があまり前を牽かなくなり、自分がペースを作っていく。しかし津田選手の脚が無いようには思えず、勝つための作戦だと思い先頭交代を何回も要求する。あまりにも牽けないので(津田選手は普段合宿やレースでは牽く時間が長くペースメイカーなのを知っているため)本当に疲れているのかな?と考え始める。しかし最初の上りでペースアップしてみるが付いてくる上、自分の後ろにつくと脚を貯められている感覚に陥る。津田選手は正々堂々戦う選手だというのを身に染みて知っているし、この段階で脚が無いというのも彼の実力を考えると想定外。つまりセコい事は絶対しないし脚がないのも考えられない。この矛盾が自分を悩ませたが、頭を使って戦うしかない。


まず最悪の事態(リスキーな事態)から想定していく
①どんな事情であろうとお互い牽制して追走に追い付かれる。1分の差はあったが敵が増えるのが一番優勝から遠退く。
②実は脚を貯められていて渾身のアタックで独走される。ボーっとずっと牽いていると不利だ。
③振りきれずスプリント。彼は1000w以上を叩き出すので間違いなく強い。

つまりペースは作るがしっかり交代させる。スプリントはリスクがあるので当初の作戦通り残り6kmで全力でアタックし独走する。失敗したら焦らず残り300~200のスプリントに持ち込む。自分はロングスプリントの方が力を発揮するが、アタックに失敗してるということはロングスプリントに関しては津田選手の方が強い可能性が高いからだ。
この計画でいくことにした。

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【アタック。photo:JBCF】

追走に追い付かれないようにペースを作り、残り6km地点で渾身のアタック。後ろも振り返らずかなりスピードが乗ったアタックになったがまさかの津田選手が離れない。下り入り口までしっかり踏んだが展開は変わらず。ここで最大心拍数を更新し192bpmを記録。
このあとは牽制を重ねて進む。後ろの差が縮まっていればペースを作っても良かったがそのままなのでお互い最後のスプリントに備えるような形で進む。残り2km。少しペースアップをしてもしっかり付いてくる。残り1km完全に駆け引き状態。残り500mで意地でも津田選手を前に出すことに成功。残り250mからスプリント開始。太ももが軽くつるが関係ない。ラストコーナーを曲がりインが空いたので差し込みゴール。
なんとか1位を獲れた。

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【ポーズはdylan groenewegen選手のツール・ド・フランス第7ステージのもの。込めた意味はご想像にお任せ。photo:JBCF】

久しぶりの頭を使って取った1位。海外を経験し、考えなしのアタック(正直アタックと呼べない)ものを繰り返していた自分だったが全日本ロードで惨敗し見直すことが出来た。その後も訳あって自分の中にポッカリ穴が空いてしまった期間があった。
“勝てるビジョンが見えない”最近の自分のレッテルだった。色々な方に言われてしまった。

しかしそれによって目が覚めた。積極的な走りとは何か。アタックを無駄打ちすることではない。常に考え最善の選択をすることだ。
全日本のレポートで反省したことをこのレースでも繰り返さない事。それをまず意識した。
とにかく勝ててよかった。完走11人とハイペース作りに貢献出来たのも良かった。もっとも規模が大きいとは言えないレースかもしれないが、自分の中で考えた先に勝利があるという一つの例になった。これから先も日常から考える事を意識していきたい。

応援ありがとうございました。

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【表彰式】

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【いつも戦ってる津田君と!】

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【プールが大活躍でした】

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