2019-7/6-7【report】 tour du pays roannais

レースレポート

Elite national 


etape1
Distance 150km
Up 2000m↑
Results 90eme+30min

コースは細かいアップダウンを基盤に上りと下りを繰り返すレイアウト。テクニカルな下りが多く登りも緩くは無い。

この日は走り始めてからカラダの調子が著しく悪く、先頭付近に上がる事すら困難であった。結果スタート直後の長い下りで中切れが多発し、チームカーを利用して集団復帰する始末に。

プロトンはアタック合戦が起こっておりチームカーを使ってもなお中々戻れない状況となった。この日ステージ2位となった(結果的にマイヨジョーヌ)villefranche beaujolaisのvan gucht stenも巻き込まれていたので落ち着いて対処できたが身体の調子は著しく悪かった。

集団復帰に成功するも前に上がる事は出来ず、距離30kmにして早くも最後尾で粘るという状況になってしまった。

千切れてはカーペーサーを利用して戻るという(集団復帰しても千切れてしまう)レベルで酷く50km地点で完全にドロップしてしまう。脚は完全に止まってしまった印象を受け、LSDの時より遅かった自覚がある。

一人で10km程走ると後ろから8人程のグルペットが合流。明日走るためにもこれに賭けてゴールを目指した。グルペットのペースはお世辞にも速いとは言えず、タイム差は激しく開いていったが調子が底の自分にとっては生き残れる最大限のペースであった。

途中でやめる選手が多くフィニッシュまでたどり着けるかは疑問だったが最終的に吸収した選手を含め6人でフィニッシュにたどり着いた。
最初はタイムアウト扱い(当たり前)を受けたが、後ろに付いてくれたいた大会の車のドライバーがここまで辞めずに走ってきたと説得してくれ九死に一生を得る形となった。

正直にレースに関してはDNFと同等の内容になってしまった。全く力が入らず、粘る力も無く(高い出力が出ない・維持できない)、全く身体が機能していない感覚に襲われた。
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【出走前は特に不調を感じなかった】


etepe2
Distance 141km
Up 1700m↑
Results 55eme+5min

第二ステージは第一ステージには劣るものの数多くのヒルクライムダウンヒルをこなす。2~3kmの峠を何回も越え、終盤残り15km地点で20%/1kmの坂がが鬼門となった。二日目は気温もに高く、引き続き苦しい気候となった(3週間毎日32℃越えだが。)

最初のアタック合戦で20人程の大きな逃げが決まり、villefranche、prpimmoのジャージ勢がプロトンに残ったことで決まった。この日は前日に打って変わって前方維持をすることが出来、決まったタイミングでconstantin(corbas/chris net)が乗ったことを確認。前日の事もあったので慎重に力を使わず追走に乗る事に着手した。

逃げが決まりvillefranche、proimmo、aix provenace数人、cr4c数人がコントロールを始めた時点でその番手を維持し調子が戻っていることを確認。ペースアップにも対応する事が出来たし、その位置を落とすことなく力を使うときは使って維持が出来た。
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【先頭付近、特別ジャージ(マイヨジョーヌを含む)達をずっと観察できる位置取りが出来た。】

中盤はコントロールされている事もありペースは比較的落ち着いていた。それでもプロトンは徐々に小さくなっていたようで残り40kmの地点で30人程までに小さくなっていることを確認。

そこからは逃げを本格的に吸収する動きが始まりペースが一段と上がった。GPMポイントの市街地激坂(16~18%/500m)は千切れることなく終え、細かい中切れが無数に起きるような状況だったがalexを発見して直ぐにプロトンに連れて戻る事に成功。その後の峠(2km程)も一列棒状になるものの耐える事が出来た。気持ちは辛かったがここまで来て、身体が動いているのに辞める理由は無かった。
その後のテクニカルな峠の下りもハイスピードで進み、まさにジェットコースターのようだったがエリートナショナルは毎回こうなるのでミスなく落ち着いて対処出来た。

しかし残り15km地点の最後のGPM(1km・max20%、ずっと20%に感じたが)のアタックでついにドロップ。諦めず全力で踏んだが徐々に離れていき、GPMを超えたときには復帰が難しい距離になっていた。遅れた数人でカーペーサーをするも全開走行の末に千切れた後なのでペースは上がらずドロップ。
残り10kmを何とか走り先頭から5分遅れ55位でフィニッシュした。ちなみに自分が千切れたプロトンは先頭の逃げ集団から50秒遅れでフィニッシュしている。
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【背中はボトル、いつも余った力はない】


第2ステージは第一ステージに比べて格段に身体が正常に戻っていた。常にプロトン内では強豪チームの後ろを維持していたし、組織的なアタックに対応する準備は出来ていた。下りも多かったので中切れを喰らわないためにも前方維持が重要だった。
同じくらい頑張ってもすぐにドロップしてしまった前日が嘘のように力は正常に入るし、ペースアップに対応する出力の維持も可能だった。終盤のドロップポイントも3つ耐えたものの最後の鬼門でアタックが掛かりドロップしてしまった。激坂のトレーニングは意図的に始めていたので最初こそ付けたが、段々と離れていく形になってしまった。
今日こそはエリートナショナルでプロトンフィニッシュし、ステップアップしたいと願っていただけに悔しい結果となった。前日を考えればやれる事はやったとも取れるが、やはりあそこでもう一段階強くないと残るのは難しい。千切れるまでは良い形を取っていただけにあのGPMでの踏み続けられる差が悔しい。もしあそこで耐えられていたらプロトン内の順位争いが出来ていたかもしれない。

総評

少し動揺した2日間となったtour du pays roannais。
Stage1の不調は騙し騙し進められるレベルではなく、スタートと独自にキツく感じる(脚が重い、周りが速く感じる)ものだった。
逆にstage2は綺麗さっぱり復帰。俗に言うバッドデイというものだったのかな、とも思うが明確な原因は掴めていない。

二日目は比較的良い形で進められたにも関わらず、最後の坂をクリア出来なかったのが現実。しかし、初めてエリートナショナルに出たときはずっとプロトンの最後尾、だった事を考えるとぐっとビジョンが見えるようになった。小さな事かもしれないが、エリートナショナルを優勝するような選手のすぐ側で走り、動きを観察し、能力(力を使っている時の速さ)を目で見るのは重要だと思っている。エリートナショナルで勝利するような選手はプロに行くのも納得がいく速さだ。

またここ3週間は気温が非常に高く、体調管理/練習·レースの進め方が難しいものとなった。脱水状態になったり、熱中症、病気にならなかったので半分は上手くいったと思うが、パフォーマンスの低下が見られた以上完璧ではないという事になる。実際初めてヨーロッパの焼けるような暑さの中活動する経験を積むことが出来たのは日本人の自分にとっては今後対策を積むための大切な情報になった。

とは言えプロになるにはここで先頭に残って自らアタックするような強さ/タフさが求められる世界。まだまだ強くなる必要があるし、どんどん改善していく必要がある。がんばります。

ここからはまたカテ2のレースが続きます。前回も書いたように、少し謙虚に、冷静になって挑んでいこうと思います。→prix de domsure
f:id:hiryubmc02:20190712044707j:image【見にくいが、常に下がる事がなかったのが一番の収穫か。】
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