【report】2021-09/20 南魚沼ロードレース

レースレポート

result 6th
distance 152.6km (12km x13lap)
up 2485m
time 4:16:43

目標

今回のレースはチームとしての枚数が少なく、直前まで念密に作戦会議をしたレースだった。自分としては逃げに乗る意思があり、コンチネンタルチーム勢が2チーム以上乗った勢いのある逃げには確定で行こうと決意して挑んだ。

たとえ人数が少なくてもコンチネンタルチームが2チーム以上乗ると、残ったコンチネンタルチームが前に1枚は乗せたくなると思うので、数人の有力なブリッジがあってもおかしくないと判断した。結果的に10人前後の逃げになれば逃げきる確率も大きく上がり、自分としてのチャンスにもなる事も重要だった。

目標は固くtop10。前日のレポートにもあるように、まずは自分の立ち位置と能力を理解し、ひとつひとつ確実にステップを踏む為だ。いつも心の中で優勝を目指しすぎて空回りしたり、自分のキャパシティーを越える判断をしてしまう事があった。それらに偽りなく向き合い、リラックスして集中して挑むことが大切だった。

展開


スタート直後から逃げを捌ける7~10番手につけることが出来、いつもより落ち着いた入りにすることが出来た。ペースが上がった後に、一気に距離が開くようなパンチのあるアタックがかかったので迷わず反応。今回はこの段階で危険な逃げに乗るミッションは達成できた。
後に数人加わり10名前後の逃げとなるが、落ち着いた時の人数は8人。

最初はしっかりローテーションに加わり、タイム差は一気に4分差にまで広がる。逃げのペースは比較的速く、一時3分30秒まで詰められるものの最大で8分程離れる結果となっている。

逃げきりはレース半分地点(80km)で確実視となり、勝負は先頭で争われることになった。
今回は165km、4時間を超えるレースだという事を常に頭に入れて走った。さらに言えば、逃げ集団には小森選手(マトリックス)や沢田選手(ブリヂストン)、草場選手(愛三工業)等の自分よりも力がある選手がいたのも理解していて、常にゲームオーバーにならないように可能な限り温存した。

残り5周で草場選手が抜け出すと、上記のコンチネンタル勢は追う意思を見せる。自分としては草場選手の体力を消耗させたい事、自分より強い選手を疲弊させたかったのでローテーションを拒む部分もあったが、逃げ集団という一つの塊な以上は協力する意思を見せないと成り立たない部分もあるので難しかった。もし全日本やuciレース等の意地でもリザルトを求める場面の場合はまた違ったと思うが、こういった作戦のぶつかり合いもロードレースの面白いところ。逆に言えば今回優勝争いしている選手達はテクニックよりも力で勝負していたので、もっと強くならなければいけないというのは明確だ。



残り2周に向けてアタックはあるものの、冷静に対処できたとは思う。しかしこの辺りから脚が言う事を聞かなくなってきて、攣るようなそぶりを時折見せるようになった。そしてアタックによりペースアップしたタイミングで自分はドロップ。先頭は4人になったが、そこに食い込むことはできなかった。

そこからは小林先生(リオモ)とローテーションし、フィニッシュラインへ。先にスプリントを仕掛けたが、脚は全く動かなく、先着を許して終えた。

考察


とにかく、自分と相手の強さを客観的に見て、セコイ走りも使ったレースとなってしまった。僕はまだまだ実力も、経験値も他の選手より劣っている部分があるので正しかったと思うが、本音は惨めで悔しい。本気でぶつかって力で勝つ走りをする為にも、今は粛々とステップを踏んで行く。

目標は達成できたので合格点は上げられるが、あくまで上を目指しての小さいステップの設定に過ぎないので再度目標を設定して続けていく。

今回の課題は前回に引き続き、中盤を終えて終盤に入るタイミングでの脚の不具合。攣るような素振りを見せて、身体がカクカクするし、パワーがでない。心拍的に苦しいと感じた場面は一回も無かったが、やはりマネジメントの部分に改善ポイントがありそうだ。

前日から水分や電解質の補給、当日のオーバーヒート対策は出来たが、長距離の逃げ集団としては補給をもっとしても良かったと反省。レース後のドーピング検査で尿の量を意識したが、完全に脱水してると言える形だったので、そういった点も最後の脚の反応の悪さ、攣るような嫌な感じに繋がっていたと思う。

単純なパワーやコンディション、レースの動きとしてのマネジメント(立場の理解)は決して悪くなく、自信をもって今週末の群馬3連戦に挑めそう。これらを活かしてリザルトに繋げる為にも、脚攣り対策の実験を続けていく。ヨーロッパの時のように脚攣りと無縁になれば、面白い結果が待っているはずだ。

これでも補給は足りなかったと反省。繰り返さないようにする。
久しぶりのロードレースは楽しかった。またたくさんキツイレースを走れる本場を目指して。


camera: Kensaku Sakai

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