2021-07/04 【report】JBCF 西日本ロードクラシック広島

レースレポート


distance 143.9km (12.3km ×12lap)
up 2808
result 17e

【展開】
今回はブリヂストンやエカーズ、リオモ等のチームが不参加だったので人数がとても少なく、前でのチャンスが大きくあると確信していたレースだった。天気は曇りだが気温が高い事と、何よりも湿度が高い事がキーポイントとなった。

チームとしては自分/井上選手がメインとなって逃げに乗る。入部選手/川野選手が一段階様子を見ながら臨機応変、残りの選手がうまく機能しなかった際のサポート、または各々チャレンジするといった形であった。

スタートからアタックの動きはあるが、決してペースが速いわけではなかった。ほぼ全ての動きに自分と井上選手で反応する。常に先頭を維持し、しっかり反応してシマノ・愛三工業・シエルブルーと4人逃げで先行する。

4人逃げ

すぐに井上選手含む追走が合流し、シマノ·愛三工業·matrix powertag 含む10人程の逃げになり周回を重ねる事となる。人数もそろっていたので出来るスマートに走ったが、冒頭に書いたように湿度と暑さが厳しく体力は確実に消耗した。
また、優勝した小森選手はmatrix powertagとして一枚しか逃げに送り込んでいなかったのでローテをパスする事が多かった。これはリーダー含むエースがプロトンにいる事、枚数が少ない事で全て理由がつくし、そこを巧みに使って体力を温存し勝負に出たように感じた。自分もそういう展開に当てはまったら賢く走りたい。

レースが半分以上を過ぎたところで、入部選手含む4人の追走が合流し、ここから先頭でのレースが始まる。すぐにアタック合戦にはならなかったものの、残り4周から白川選手(シエルブルー)がスプリントポイントを利用して逃げ始めた。

自分は100km越えたあたりで脚に来てしまい三段坂のアタックでドロップ。踏み辞めず、三回目の坂で合流しかけるも、そこからのアタックで完全に離れてしまった。最後まで気持ちを切らさずフルガスで走ったものの、崩壊したプロトンのペースアップにも対応できないような状態だった。
タイムアウトを意識しながら走り続け、17位でフィニッシュした。

人数を増やした先頭

【反省と考察】
まず今回は気温と湿度の高さが重要なウェイトを占めているように感じる。

自分としてはハム/尻周辺の疲労を抜けきれなかったことは自覚していて、湿度が高い事や気温が高めなことも相まってその事実が誤魔化せなかった。ヨーロッパで走っていた時期も100km地点で脚が攣る事は無かったし、完全に湿度による発汗と水分補給の身体のサイクルがうまく行っていなかったように感じる。

熱中症まではいかないが小さな頭痛もあり、フィニッシュ後は完全に放心状態になってしまった。
久しぶりの暑い時期の日本のレース期間に入り、対策のシビアさと重要性、特殊な厳しさを思い出した。あの中でパフォーマンスをしっかり発揮できている選手はたくさんいるわけで、自分も順応していく必要がある。

特に真の勝負が始まる前の早い段階でハムが攣るというのは上記で書いた事など、何かがうまくいっていないのは確実で悔しい気持ちもある。というのも残り3周以降の展開に自分が当てはまれたら、本来自分が大好きな展開だったからだ。サバイバルの中、井上選手と入部選手の展開に当てはまりながら、自分のチャンスを作ることが出来る。

逃げに乗って最後のドンパチに当てはまりながら進める。本来自分にとって一番楽しい瞬間はここだったことも思い出した。

勿論決して全てが悪い流れではなく、大前提としてレースに参加するくらいに身体が戻ってきたのは素直に嬉しい。放心状態になるまで出し切れたのは幸せにも感じている。(今回は素直に死ぬほどタフに感じたので余裕は微塵も無かったが。)

自分以外にも逃げ集団からドロップしてしまった選手はいたが、自分との戦いに切り替えて脚を攣り続けながらフィニッシュまで気持ちを切らさず走り切れたのは、正直に満足感はある。勿論それはブランクの期間があった事や、まだ順応しきれていない現状に対しての自己評価なので、今後に繋がる走りだったと思っている。

今後強くなれば、そういった部分が勝敗を分けることもあるだろう。そしてシーズン序盤に比べれば比較できないほど身体とパフォーマンスは復活し伸びてきているので、レースを終える毎に楽しみな気持ちが湧き出てきている。

最後に、拠点つくばから非常に遠いにもかかわらず、サポートありがとうございました。自分がレースに戻ってきている事を噛み締めながら、石川ロードに挑みます。次戦は気温と湿度が高いことへの対策(ミネラルや補給、体温調節)をより取り入れて、対策をしたうえで結果を見てみようと思います。

ドロップした後も諦める事は無い
地獄のようだった
全てを体現している一枚

photo : kensaku sakai / 弱虫ペダルサイクリングチーム

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