2018-05/19【report】trophee centre morbihan🇫🇷

レースレポート

Trophee Centre morbihan stage1

125km 1700↑ 結果…DNF

人生初のネイションズカップとなったフランス・モルビアン。コースはアップダウンが続くかなり厳しい設定

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【ラインレースで最後pontiviの街を5周する】

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【気の遠くなるアップダウン】

レース当日。アップ出来る時間は無かったが補食はアスリチューン(補給)×4、zavasのエナジーゼリーバー×2。ハイドロオイルを脚に塗りレーススタート。

目標はステージ20位以内。uciポイントが狙いだ。

こちらのレースは日本とは違いスポーツというより戦争と言った方が正しい感じだ。スタート直後、ニュートラル中に右コーナーでブルターニュの選手が転ぶ。全員当たり前のように避けていく。この選手はポジションを譲らないが為の落車だと思う。ヨーロッパはポジション取りが強引でなくては生き残れない、その感覚を少し思い出した。
この日のコースは開始9.1kmにスプリントポイントがあるため激しさを増す。ニュートラル中に先頭の1つ後ろまで位置を上げられた。レーススタートで小野寺を含む6人程の逃げが出来たので先頭付近で待機するが、ある程度先行した後に吸収。その後の下りのペースが予想外に緩くなったのでアタック。しかし逃がしてくれる訳も無く、ほんの少し先行して吸収。逃げにはならなかった。

この後スプリントポイントを越え、パンチのある(相当速い)短い登りを越えていき20km地点の激坂に差し掛かるとベルギーTTチャンピオンのremco選手による異常なペースアップが発生。先頭が一気に30~40人になり、先頭、7人、7人(自分、小野寺、中村)、、、、、、とバラバラになる。自分は前にいられなかったことに焦り、明らかに余分に先頭を牽き脚に違和感を感じ始める。牽くことは大切な事だが、脚に瞬発的なダメージを与えた後なのに加え海外の強度で先頭を牽き続けるのは得策ではなかったと思う。他力本願ではまずいが自分よりも何人か強い人がいたことを考えるべきだった。それに加え残りがまだ100kmもある事から冷静になるべきだった。序盤でグループが別れても、大体終盤で1つのグループになることを考えられなかった経験不足と考え不足による失敗だった。

その後パンチのある登り続け、横風で他の選手もペースを上げていく形でとうとう約50km地点で右脚ふくらはぎをつってしまう。しかも強い痛みを伴う激しいつり。一瞬でその集団から遅れ単独になり走り続ける。
その後ろからチームメイトを含む集団が来るが痛みと脚に力が入らず乗ることすら出来ない。
最終便に近い集団が来て少し回復してきたのもあり痛みを我慢しながら乗るが左脚ふくらはぎを激しくつり完全に一人になってしまった。

ここから日本とヨーロッパのレースの違いを更に理解した。
ヨーロッパは基本的にメイン集団で戦ってる選手をレースと見ているので、後ろは交通規制も無くなり、コーナーもラウンドアバウトも交通ルールを厳守した上でゴールを目指さなければならない。
ここで両脚の痛みと、フランス初レースで遅れた事、完全に一人になってしまったことが重なりコースをどこかで間違えて完全に一人になってしまう。ラウンドアバウト等にはレースを誘導する看板が付いているものだが見逃してしまったようだった。
フランスの知らない道で回収車は愚か、人気すら感じない道を進んだ。さっきまでレースをしていたはずなのに小さな町に入る度にゴール地点のpontiviの位置を人に聞いては進むを繰り返す。幸いな事にガーミンのGPSがあったので途中から冷静さを取り戻す事が出来た。危うく自分のミスで行方不明になるところだった。たった1日の出来事だったが、かなりのショックを受けたことは間違いなかった。

一位はベルギーTT、ロードのジュニアチャンピオンのremco選手。

100km程を逃げて余裕の一位だった。優勝候補がメイン集団に4分30秒差を付ける展開。

身長は同じぐらいなのに異常強さだ。

かっこいい。
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【公式のTTの写真。身体の厚さが自分と全く異なる。】

遠征の前半フランスはこんな形で終わってしまった。スロバキアの選手と仲良くなったり、サポートに回ったり色々な事があったが、せっかく頂いたチャンスはものにする事が出来なかった。
異常なまでの脚のつりの原因は不明だが、短いアップダウンのコースレイアウト、飛行機疲れ(セルフマッサージ不足)、コース確認不足による無駄足、日頃の水分不足、慣れないソックスを使った事が上げられる。
スイスに向けての調整を確実なものにしたい。

レース外ではサポート&マッサーとして当時レオパードなど数々のプロチームのマッサージをしているミッシェルさんに来ていただき、フランス語で初めて会話することになった。遠征1ヵ月前から簡単な文や単語の本で勉強していたので、英語は伝わらないミッシェルさんだったが少しずつ会話を伸ばしていくことが出来た。
ミッシェルさんが理解しようと聞いてくれて合わせてくれたのが非常に大きかったように感じる。マッサージして頂いてる時や、食事中に話をして知らない言葉を教えて頂いたのもいい経験になった。

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【全員で集合写真】

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