こんにちは。香山です。
最近はレース最終戦がcovidの影響で中止になりシーズンが終わったので、帰国までは秋のフランス・ローヌアルプ地方を楽しむライド(😆)を行っていたのですが、まさかの最終日に標高1200mの山岳地帯でスコール(天候の激変)に遭遇。
シーズンの事、怪我の事、(最近は集中する為に疎かにしていた)近状とか、書きたい事はたくさんあるのですが、今回は率先してこの昨日のエピソードを書きます!
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山の天候やシチュエーションが時に命に関わるのは割りと意識していて、最低限のノーレイン防寒具を持つ、エマージェンシーカードや情報を所持するなど気を付けてはいたのですが、今回もやってしまいました。
(前回は去年の冬に雪が降る中、大垂水峠に行って凍傷になりかけた話😩)
前回の大垂水峠はただのアホとしか言い様がないですが、今回はまさかのスコールに遭遇。
いきなり気温が0℃になり、強い風と雨/雹と霧が発生。
レースでも経験しているし、スコールは割りとすぐ去ることが多い事から最初は冷静だったのですが、寧ろ段々悪化していく天候に青ざめていきました。
色々と頭を使いましたが、雨宿りしても濡れた状態かつ標高が高く気温が低いので逆効果だし、ルートを変更して最短で標高を下げるためにはst etienneまで山を登って下る必要がありました。
そのうちに体温が一瞬で奪われ、しばらくすると凍傷の軽い初期症状(身体末端の血管が閉じて痺れが発生する)が出始めた為、自走は諦めてヒッチハイクを決断。
通りすがりの車に手をあげて必死にアピールすると、あまりの天候だった為か一発で理解してくれて、すぐ止まってくれました。
事情を話すと承諾してくれて、連れていってくれる事に。しかも話を進めるとなんとcorbas在住の夫婦さんで、これからcorbasに帰る途中だったとの事でした。(この峠からcorbasまでは100km離れている)
強く感謝を伝えて、乗り込むと安堵で本当に本当にホッとしました。それからはたくさん会話をして、メールアドレスも交換してお別れに。帰路の途中に家があったので、結果的に家まで送って頂いてしまいました。
本当に助かったし、もしもずっと1人だったら、まともな判断が出来ていなかったからと思うとゾッとします。
いくら急な天候の変化だったとは言え結果的には自分のミスですし、今まで以上に慎重になるべきだと強く思いました。
そして、僕も困っている人には今まで以上に手を差しのべられる、素敵な人になろうと思いました。
tour de franceに出て私たちに自慢させてくれれば良いよ(笑)と言ってくれましたが、本気に受け取っていますし、忘れません。
色々な方々に助けられて(助けられっぱなしで)成り立っている人生、そしてフランスの生活。
温かいフランスをますます好きになる、結果的には素敵な出会いでした。
心からありがとうございました。
【DamienさんとNadineさん😆】
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