2018-10/17 進路について。

Hiryuブログ

こんにちは。今回は僕の進路について書こうと思います。長く悩み、考え、相談して決めました。
まずは4月辺りから悩んでいた大学に行くかヨーロッパ(フランス)のチームに行くか。
これは大学に行って学業を修めつつ競技をを続けるか、ヨーロッパに行ってプロを目指すかという選択になります。

まずこの2択の結論から言うと、自分はヨーロッパに行く道を選びました。

僕がネイションズカップやベルギー遠征を通じて走り、感じた事はヨーロッパに行きたい。プロになりたい。でした。決して戦績が良いとは言えません。フランスのtrophee centre morbihanはリタイア、スイスのtour du pays de vaudは最高位25位。ベルギーも一年目は殆どリタイア、二年目にやっとケルメス(各地で行われるレース)で3位、5位。UCIレースで13位。こんな選手は現地点では山のようにいます。それでも何故プロを目指す選択肢を選んだのか。それはロードレースが好きで諦めたくないからです。もっと言えば限界を感じていないから。僕はもっと強くなりたいです。

よく、大学に行って卒業してから目指しても良いのでは?と言われました。勿論不可能だとは思いません。自分次第だと思います。卒業後本当に強ければ国内外のレースで連勝してプロのチームに入ることは出来ると思います。
しかし夢であるプロを目指すにはもっと自分目線で具体的に事を考える必要があると思います。
プロとはなんだろう。必要なものはなんだろう。そう考えたときに必要なものは①運動能力②言語③ヨーロッパでの生活力(海外で自立する生活能力)、④チームと地域に溶け込む順応能力だとネイションズカップ等を通して感じました。
目標はプロになることです。自分は①~④が必要だと考えました。当たり前ですがこれが全て揃えばプロになれると思います。逆に言うと何かが欠けていたら苦しい体験をする、選手として価値が下がると思います。
どんなに脚があってもチームに溶け込めなければ続けるのは不可能だ思うし、将来的に喋れないなんていうのは論外だと思います。ロードレースはチームスポーツ。競技勢なら誰でも理解しています。間違いなくプロになるにおいて喋れるというのは最低限だと思っています。

話が逸れましたが、要はこれらを大学で身に付けることが出来るかだと思います。
自分は“自分では”不可能だという結論に至りました。日本の大学に進みヨーロッパの事を身に付ける。簡単ではありません。自分は現地に行って自分の頭とtrial&errorを繰り返して身に付けるしかないと思います。
必要な事だから身に付ける必要がある。そのために一番近道を行く。それだけです。


大学に進学した自分。勿論そのルートも深く考えました。勿論自分には学びたい学部はあります。勉強は学びたい事なら好きです。
しかし自転車推薦で行ける大学(競技を続けられる大学)には興味を持てる学部は存在しませんでした。また自分の中にブレない認識として“大学は勉強する所”という認識があります。勿論文武両道は理想です。勉強に力を入れプロを目指す。スポーツが国内で発展しているのならば問題は特に無いと思います。寧ろ理想です。しかし僕が目指しているのはロードレース、ヨーロッパのスポーツです。先程も述べたように必要なのは言語を含むヨーロッパでの生活力と運動能力です。どちらが欠けていたらそれは選手としての価値が落ちると言って過言では無いと思います。

しかし大学を否定する意味は全く込めていません。自分が文武両道を貫き通し、推薦ではなく頭で進みたい大学に行けたらまた話は変わってきたと思います。留学してヨーロッパのレースを走れたら面白いと思います。ただ、自分のキャパシティでは厳しいものでした。学校の勉強に関しては競技に本腰になってから成績が低下。遠征や合宿で授業に出られない日も多かったです。しかしそれは言い訳。僕の尊敬している人には僕以上に厳しい環境でやってのけている方もいます。
ただ、現実的に留学しながらレース活動をするというのは諦めました。あまりに準備期間がありませんでした。

あとは自分を悩ませた原因として競技界隈の有名な話であるブランドン·マクナルティの進路の話がありました。よく例に挙げられたからです。
「いきなり環境が変わることによる精神面から来るパフォーマンスの低下を懸念し、ヨーロッパのトッププロでは走らずアメリカのチーム、ラリーサイクリングで経験を積む」という物です。
実は僕は大学に進むと何回か決断していました。しかしその度に考えがブレ、考えを具体化していく作業を行いました。マクナルティと自分。当時は都合よく考えていましたが冷静に見てみると全くもって別物です。同じなのは“サイクリスト”という事くらい。彼の場合まず所属がラリーサイクリングという点が一番大きな違いです。プロコンチネンタルだからuciレースに出れる(ヨーロッパの経験値を積め)、母国のチーム(アメリカ、英語なのでヨーロッパでも通じる)という点があります。
何故か「遠回りも重要」というフレーズに安心しマクナルティがこの進路なら…と思った自分がいました。勘違いも甚だしいです。まず彼はトップクラスの実力があっての選択です。彼がプロになるのに比べ、自分には劇的な能力の変化が必要です。大学行って「遠回り」するとしたら、している時間は果たしてあるのか。彼の遠回りと自分の遠回りでは意味が全く違いました。

そうして答えが出ました。
プロになりたい。そのために強く、環境に順応した自分を作りたい。そのためにフランスに行く決意をしました。

ヨーロッパ(フランス)に行った選択肢の良いところもしっかり考察しました。
まずはフランス語の習得。勿論行ったから習得出来るとは思っていません。進路を決めてから出来るだけ勉強をしています。しかし現地の言い回しを感じて学ぶ事は大切だと思います。僕の好きな言葉à bloc(全力で!というニュアンス)も現地のネイションズカップで学びました。ネットで調べても出てきません。
練習環境、レース環境の最適化。言うまでもありません。最高です。
また上で①~④で挙げたような事は簡単ではありませんが、自分次第で身に付けることが出来ると思います。すべては自分次第です。
よく言われる「プロになれなかったらどうする」に関してはどうするかは自分が何を得られたかによって変わると思います。全てにおいて上手くいかなければ帰国して大学に行く。プロになれなかったとしても言語を習得していたらフランスの大学に行くとかも面白いと思います。現地で繋がったコネクションで仕事を探しても良いかなと。すべて自分次第です。何もしなければ何も得られない。当たり前です。逆に自分次第で選択肢も広がると思います。とにかく挑戦です。
大学と同じくこちらのルートも深く考えましたが、長くなるので省略です。もちろん進む道なのですから結果的にメリットばかりになってますから笑
とにかくヨーロッパが好きです。その中でプロを目指していく中で色んな事を経験したい。それだけなんです。
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【ヨーロッパが好き。】


僕の考えはこんな感じです。間違ってるところもあると思いますが、それは後から自分で気づいたり指摘されて反省すれば良いと思います。頑張ろう。

現状は世界選手権がボロボロに終わり、相当凹み。。(その世界で戦いたい訳ですから)、どうやったら強くなれるかを探求して、来期のチームの話で考え、悩み、時間を消費していました。
そもそも世界選手権に一番焦点を当てていたので終わってから確実に疲れがありました。
その影響であまり濃い練習は出来ておらず、南魚沼で悪いリザルトを残してしまった形です。
それでもやはり世界選手権の悔しさは消えず、またリベンジするためには強くなるしかない!という事で復活しています。
コンディションがどうかは正直不明ですが今はジャパンカップをロード最終戦に設定して練習しています!

フランス語に関してはêtre活用、否定を覚え、基礎単語を覚え始めた段階です。まだまだ喋れません。伝える意志が一番大切ですがやはり最低限は学ぶ必要があります。ペースアップしなくては!

ここまで読んでいただいてありがとうございました。これでもかなり省いているので、また細かい部分をブログにするかもしれません。長くなってしまったので次のブログで来期所属するチームを公表したいと思います。どうぞお楽しみに!

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