►category 1,2,3,j
►distance 110km
►up 1590m
►result…65eme +16’17
【コース】
スイス方面、シャモニーに近いともいえる山岳地帯でのレース。平坦なライン区間を走り、24kmの山岳ラップを3周、最後に約6km平均4-5%を越えて、下りの後に市街地フィニッシュ。
またラップ区間の登りは約9km(緩急のある体感平均6%程)で序盤は広くスピードクライム、中盤は斜度が10%程で終盤に向かって平坦がたまに混ざるクライム。
特段難しい箇所はなく、ダウンヒルも含めストレスは無かった。
【展開】
コロナの影響か参加人数は150人、有力チームも多数でエリートナショナルに近い感覚を覚えた。レースの中身は異質で常にハイペースで進み、毎週常にふるい落としという展開だった。
自分は怪我の途中経過の一環であるため、チームに理解して頂いた上でフリーに動くこととなった。というものも自分の症状は高強度(フルスロットル時)に発症するのが確定的で、最初のアタック合戦で傷みが出てしまっても仕方がないという判断だった。(結果的にドロップするまで常に高強度言う結末だったが。)
序盤はフラット×追い風で速いペースで進む。去年のレースの経験上、決定打なレイアウト(登りや狭い道など)が無い場合すんなり決まる事は少なく、速いスピード域での打ち合いが繰り返される事はわかっていた。
しかしチームメイトが動いてくれた事には感謝で、去年自分が担っていたからこそ重要さは理解している。
プロトンは逃げが生まれないままラップに入り登り始める。真ん中で入ったが、この時点でドロップしていく選手が多く見受けられる程ペースは速かった。
というのも有力といわれる選手たちがアタック合戦を始め、この最序盤と言える場面でプロトンは軽く分解。20人ほどの逃げと取り残されたプロトンという絵になった。
勿論今回の出場層は厚いので死んだ感覚はなくプロトンもハイペースは維持、早くもどんどん人数を減らしていく展開となった。
一週目は耐え、下りを利用して補給し最大限次周に備えた。結果的に最初の一時間の時点でプロトンは約70人。
しかし二週目の登りはじめは更にペースが上がり一列棒状になる。この時点で厳しい自覚はあったが斜度が厳しくなる中盤セクションまではドロップする選手を横目になんとか耐えた。しかしそこから更にアタックが続き数人と共にドロップした。
強度を保っていた時は痛みはほぼ無く、完全に出し切れていた。しかしドロップ後に痛みが出たのが印象的で、感じていなかっただけなのか、集中力やアドレナリンの影響なのかはわからない。
そこからは完全にグルペットでフィニッシュを目指した。終盤に向けてアタックがあったが、対応しスプリントで2位でフィニッシュした。(65位 +16’17)
とくにこの最終盤は痛みがあり、心拍や脚ではなく痛みでドロップしかけていた。しかし、レースは仮に痛めても身体のレベルを最低限落とさない為、データをとる為にもやりきり事は決めていたので耐えた。
【考察】
痛かった。しかし悲観的ではなく、高いレベルのカテゴリー1を完走できたのは前回よりステップアップとも見て取れる。(渡仏後のcat1は痛みでリタイア)
勿論去年はエリートナショナルでもっとまともな走り(仕事をしたり、残り20kmまでプロトンで耐えていたり)が出来ていて、本来必要とされるパフォーマンスが低下しているのは事実で否めない。
事実去年より正常に強くなっているのであればもっと行ける感覚はある。(今はエンデュランス中心のトレーニングしか出来ない為もの凄く高い強度に感じてしまうし、身体が追い付かない)
その感覚のずれというか、(バッドコンディションを除いて)頭の中の自分と実際動く身体のレベルに差があるのは初で、やはり悔しいしやるせない。
まさに少しずつ、進んだり後退したりの日々に感じる。でも、進むためには的確に努力を積むしかない。
最後に悲観的になっていない最大の理由として、ハイレベルのサイクリングレースのプロトンの中にいるというのはやはり最高の感覚になる。
勿論アマチュアだけど、今の私にとっては最高の舞台。リスペクトしている選手が沢山いる。自分より優れた人物が山のようにいる。厳しいレイアウトでクレイジーな走り。
去年のように正常に燃え尽きる事が出来たらどれだけ幸せだろうと想うと共に、少し帰ってきたという何かも心にある。
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