みなさんこんにちは。香山です。
一番ひどかった時期に比べ気温が下がり、楽しくトレーニングに打ち込めています。ここから冬にかけての時期が一番好きかもしれません。
さて、今回の記事はやっと最近やっとまた感じるようになってきた、「良い感覚」を文章にしてみようと思います。”また” というのは、2019年フランスで心身ともに状態が良かった時に感じていた心の持ち方などが、色々乗り越えて復活しているからです。寧ろその当時よりも高水準で流れを汲んでいるかもしれません。大袈裟な書き方にはなってしまいますが、自分の中でぼんやりと存在している事と、言葉や文章を通じて向き合う事は自分にとって興味深いものなのです。その当時の記録という役割を果たすのも面白いと思います。
今回も長くなるでしょうから、結論と考察は先に記しておきます。
・何事においても人の心は自身の健康と周りの環境(人々)に影響され、容易にコントロール出来るものではないという一つの経験。
・継続は力なり。
そんなに面白い内容ではないかもしれませんが、興味があればどうぞ。
身体の反応がやっと戻る
反応というのは色々な意味があるのですが、今回の一番の意味合いは「回復力」です。回復力は生きていくに当たって、結構自分ではコントールしにくい要素なのは間違いないのですが、それだけにしっかり回復しているときは一目瞭然に体感することが出来ます。
正直に書くと、今年選手を続ける事を決意してから自分なりに必死にやってはいたのですが、2月~6月までは毎日「以前より弱い自分」を感じていました。数字が劇的に落ちているわけでもない。寧ろ上がっている部分すらあるにも関わらず、何か歯車がピッタリ合わない感覚を覚えていました。
競技を始めてから自分の信じるやり方を貫き、ステップアップをしてきた自分にとってはモヤモヤする気持ちは大きく、この当てはまらない何かがわからずにいました。レースでも常に弱さを感じる日々でした。
しかし、上記で書いたように2週間の合宿を行い、これが僕の中で起爆剤になったのです。合宿終盤にかけて確信的に自分の中で気づきがありました。思い出したといった方がいいでしょうか。身体はキツイはずなのに、その状況が楽しくて仕方がない、そんな心持ちと共に歯車が合い始めたのです。
そしてフランスで毎週末2レースを走った、人生で一番の刺激があった2019シーズンを思い出します。僕にとっては美しい経験値です。その時に何が必要だと感じたのか、何が自分と世界を近づけてくれるのか、何を肌で感じて思っていたのか。色々な事が不思議と頭の中に入ってくるような感覚がありました。
こうなると不思議なもので気持ちが、回復力がそのフランス生活当時に匹敵する納得のいくものになりました。この程度で音は上げていられない。また本場ヨーロッパを心から目指さなくてはいけない。もっと強くならなくてはいけない。沸々と湧き出るように前を向く意思はパワーをくれます。
精神面・身体的にも回復には時間が掛かる
ただ上の内容に沿うように実感するのは、一度壊すと「精神面・身体的にも回復には時間が掛かる」という事です。これは恐らく間違いないと思います。
今だからこそ振り返って復活だ!と明るく書けますが、事実ここまで心身ともに以前を越えるのにはに1年以上かかっています。どうしても辞める事を考えたり、無意味に不安を感じたりしてしまうものです。
僕は幸いにも周りの人にも支えられて、こうやって経験値として積み上げられたので「若い時間のあるうちに人生に深みが濃くなって良かった」なんて感じますが、本来であればいらない経験値だと思います。
何かアドバイスが出来るような立場ではないのだけど、自分の心は大切にしなきゃいけない。人には優しくした方が良い、ただし時間は本当に自分の事を想ってくれる人に割くべき。近道だけみてると結果的に遠回りになる事もある。今でも模索したり、後悔したりしていますが、一般的にはこちらの方がスッと入るかな。そんな事を書いておきます。
明確な目標の大切さ
というわけで僕は再び「ヨーロッパ」「本場」「本物」を目指して競技活動に取り組んでいます。何かを対比する意味合いではなくて、僕の憧れている場所を再び目指しているのです。
去年の冬から今年に入ってからも諦めや、モチベーションと自信が打ち砕かれ、ヨーロッパにかける想いは低下していました。「本当に強いやつしか生きていけない場所」だと肌で理解しているからこそ、環境も故障も相まって苦しさを増しました。
それでも努力を続ければ、自分自身が変わります。まさしく「継続は力なり」で、その時折のシチュエーションや気持ちに左右されても、自転車ロードレースという存在は変わりません。色々な事情が有れど、ただ、自分がブレているに過ぎないのです。
そんな自分を正しい方向に導いてくれるのは「明確な目標」だと思います。全日本で結果を出す。リザルトを持って知名度を上げて、ヨーロッパで活動している監督・チーム・組織に少しでも目に入れてもらう。
そこの壁を突破して、やっと真のスタートラインに立てるのです。
色々なことがあったけど、u23としてのチャンスは2回ある事になります。ここからが正念場。自身の為に、期待してくれていた人々に応えられる為に、惜しみない努力を続けていきます。
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